~ 人類学者の徒然なる詩考と猛想 ~

ラサ写真[LHASA・TIBET]

最近撮った写真から。

 

 

 

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風のラサ・ツアーにも含まれているサンゲドゥンク(千仏)の神仏レリーフ

長い間工事していたが、今年になってやっと綺麗になった。

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マニ石①「犬を殺してしまった罪と穢れが浄化しますように・・」

サンゲドゥンクの周囲には、動物を殺生してしまった

懺悔のマニ石が溢れている。猫や魚、ヤクなどもある。

このあたりの多種多様なマニ石もサンゲドゥンクの霊場の魅力か。

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マニ石② チベットでは悪い噂や風評は、ミカと呼ばれる悪霊によって

広められると信じられている。これはそのミカの悪霊祓いのマニ石。

「口、口、口、口、口・・・」と彫られている。そのまんまだ。

下に見えるは、その口と眼。これもそのまんま。

「嫉妬の口」と「嫉妬の眼」を表わしている。

 

ミカの悪霊祓いに関して、実は僕は昔から興味があったので文章を少しまとめた。

今年に出版される民博の『研究報告』に載る予定なので、

興味のある方はそちらを見てください!

学術誌だが平易な文章で書いたので、誰でも読めるはず。

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二週間前、ムルニンパにて。

グルリンポチェの真言を唱えるため、どこからともなく大勢のおばあちゃんたちがこの時期、

ジョカン寺裏のムルニンパに集まってくるのだ。して、その雰囲気は・・・。

チベット初・中級者は、相当のショックを受けると思うので、「心して」行かれるよう。

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ラサの財神タプチラモの真似らしい。同じくムルニンパにて。

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昨日はチベット暦4月15日、サカダワ(涅槃会)

一年で最も聖なる日である。

バルコルには夕方から五体投地をするチベット人が集まってきた。

例年より少ない気がしたが、それでもいつもと違う気が漂う。

敢えて表現すると、荘厳さが大音響で流れ続けているような感じか。

それにしても五体投地でバルコルをまわるチべタンの約8割が若い女性だったのは・・。

 

チベットに関心のあるみなさんは、ぜひこの時期のラサを一度は体験して欲しい。

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5月頭ぐらいまで、ラサの周囲の山々には雪があるのだ。

夏でも、天候によっては山頂だけ雪が降る。

これから来られるみなさんはお楽しみに!

タルチョのかかっているチベット風の建物は僕の宿。

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最後に一首。

涅槃会の 西日に遊ぶ 猫たちを 今宵待つのは 月光浴

(涅槃会・サカダワの日は満月なので)

 

Daisuke/Murakami

 

5月26日

(ラサの)天気: 晴れ一時雨

(ラサの)気温: 6~19度

(ラサでの)服装: 昼間はシャツ、フリースなど。 夜は(厚手の)フリース、ジャンパー、薄手のダウンなど。 日焼け対策は必須。 空気は非常に乾燥しています。念のために、雨具は持ってきたほうがよいでしょう。また、風も強く吹くことも多いので、マスクなども役立ちます。

 

 

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